なんか楽しくなってきたぞ~雑工日記

建築業界は、目に見えて成果物が存在するから、調子いい。今やっている屋根の解体の仕事は、まず、鉄にペンキ塗ってある屋根の尾根を接着部をバールで引き剥がす。

次に、同じく鉄にペンキ塗ってある尾根の間の平らに広がっている部分を4mくらいの持ち運びしやすい形に切断する。

その後。謎の屋根材とアルミの骨組みをくっつけているネジをインパクトで緩めて、骨組みを外す。

そして、謎の屋根材を覆っている黒いアスベスト材を剥がしていく。アスベストは昔の建物だと、基本使われている夢と魔法の建築材だ。健康被害さえなければ、完璧だったのに。

最後に、雨養生。むき出しの屋根材に両面シールを張って、ビニールで覆って、サイドをガムテープを張り、最後にビニールで覆われた屋根材の上から木材をビス打ちして固定。

これが、今の現場の1日の流れだ間々でバラした元屋根の廃材を、吊り降ろしポイントに移動する。ぶっ壊す屋根の上なので、廃材を引きずって持っていける所は引きずれるのが良い。

安全第一の土台の元、楽で、早く、効率的な作業をするように心がける。具体的には、周りの人のやり方をみながら、自分で1番都合の良いやり方を色々試してみる。手元やる時は、作業者が如何に作業しやすいかを心掛けて動く。楽な作業姿勢というのを考えるのは、結果筋肉に負担かからないから、安全に繋がる。建設現場は危ないので、五感を研ぎ澄まし、危険を予知して、パキパキ作業しなければ、事故に繋がる。建設業界の人がパキパキなのは、気質というか空気感もあるが、職業病みたいな所もある。

施工管理の会社には局長のおっちゃんと新人のおデブちゃんがいる。新人のおデブちゃんは、見るからにどんくさい。局長のおっちゃんは、自分の直属の部下というのもあって、おデブちゃんには厳しい言葉を使う。今日の終わりじまいの作業の雨養生を手伝ってくれたのだが、おデブちゃん、身体がボテボテで、とてもとろい。この仕事、相撲取りみたいな筋肉質の小太りな人が多いが、とにかく腹が減るので飯を食っちゃうから、この体型になりがちなのだ。しかし、食いすぎて太りまくってる人も多い。余計な脂肪は、動きが遅くなるから、当然よろしくない。

それにしても、現場仕事をしていると、色々な現場に行くので、色々な人や組織と遭遇する。この業界は、仕事ができるかできないかが問われる実力主義の世界の為、仕事ができる人が敬意を持たれる。昔はそれで、仕事できる人が偉いというので、仕事できる人間ができない人間をバカスカパワハラ横行していたのだが、最近はそれで人が足りなくなりまくった反省で、そこまでやってくる人は、クレームがくるにでだいぶ少なくなった。

しかし、やはり仕事ができるか否かが、尊重されるかされないかの差に直結する。現場仕事は、最も動物的が故に、ほんと分かりやすい差になるのが分かる。なんとなく、一緒に、行っている同僚から、尊重されているのを感じる。仕事ができると、作業が楽しくなる。人は、得意な事が好きになる生き物であるから。屋根上の解体作業は、太陽が暖かくて丁度いい気温。やっていて楽しい、と土方仕事で初めて自然に、そう思えた。

しかし、現場仕事。色々な人がいる。自分と同じ会社で他の事業所から3名来ているのだけど、そのうちのひとりがサボリ魔おじさんだ。基本、サボり魔おじさんは、突っ立って休んで、チンタラチンタラ時間を潰すような動きが多い。その人に男子便所、小便器で隣通し用を足している時、小さな声で耳打ちされた。

「あまり早く終わっちゃうと、違う仕事させられちゃうから、調整してやってるって親会社の外人さん言ってたよ」

中々、この現場も、トラップが潜んでそうだった。

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